この記事では、日本政策金融公庫の創業融資で美容室の場合でも事業計画が必要か、またその内容についてまでご紹介します。
結論から言うと、美容室でも、事業計画書を作成した方が融資の審査には有利に働くことが多いようです。
日本政策金融公庫の美容室向けの融資で、可決の可能性を少しでも高めたい方はぜひこの記事を最後まで読んでみてください。
日本政策金融公庫の創業融資の申し込みで必要な書類はこのようなものです
- 借入申込書
- 創業計画書
日本政策金融公庫の新創業融資制度(いわゆる創業融資)では、上記の書類を求められます。
様式はこちらにありますが、現在は電子上での申し込みも可能です。
「借入申込書」には、住所氏名の他、法人名や電話番号やメールアドレスなどの基本情報を記載します。
その上で、申込金額や借入希望日や返済方法、さらに資金の使い道に関しても記載します。
もう一つ記載しなければならないものに、申込者の家族があります。
家族に関しては、同居別居は関係ないのですべて記載しましょう。
「創業計画書」は、これから説明する事業計画書と重複する部分があるため、その部分は別紙参照としてください。
美容室に関しては記入例があるのでこちらからご覧ください。
さらに注意事項として、直近の決算書、決算期から半年以上経過の場合は試算表などを求められるので、確認しておきましょう。
また、面談時には、通帳の写しを6ヶ月分などを求められますので注意が必要です。
※創業融資に該当しない場合には、企業概要書という書類が必要になるので注意してください。
日本政策金融公庫の創業融資は美容室でも事業計画書があった方が良い
美容室の場合は既存の顧客を引き継いで独立する場合も多いですが、それも含め顧客獲得の手段や宣伝の仕方などしっかり記載しましょう。
設備投資もそれなりにかかるので、計画的な購入、また購入による売上への貢献などを示していくと良いでしょう。
さらに業績の見込などもしっかりと説明して、損益のシミュレーションなど細かいところまでアピールしていくことを心がけてみましょう。
日本政策金融公庫の創業融資!美容室の事業計画書はこんな内容で作成!
事業計画の書き方は様々ありますが、美容室の場合でも基本的な考え方は同じです。
詳しく説明します。
政策公庫向け事業計画書の内容①:美容室を創業する目的
今まで他店で働いていたのであれば、そこからの独立の経緯を書きましょう。
身内などから店を譲り受けるなどの事情などがあれば、そう言ったことも記載します。
政策公庫向け事業計画書の内容②:経営者の経歴やロフィール
美容師や管理美容師などの資格や、これまでの実績などをしっかり記載します。
また、学生時代を含め受賞歴などがあれば、積極的に記載するといいでしょう。
もちろん誠実に事実のみを記載し、嘘や虚偽の記載はやめましょう。
政策公庫向け事業計画書の内容③:事業計画の概要と戦略
これまでに美容師として勤めていた場合は、その実績をこれからの戦略に絡めて計画を立てるのもいいでしょう。
事業を始めるにあたって自分自身もしっかり計画を立てて今後の見通しを立てる必要があるので、そのためにも具体的に記載することをおすすめします。
政策公庫向け事業計画書の内容④:立地や人口の増減や年齢層などわかる範囲で
確保している店舗があるのであれば、その立地のいいところを説明します。
これから店舗の手配をするのであれば、できれば複数案を提案し、それぞれに立地の良さをアピールしましょう。
立地の良し悪しは売り上げに直結する部分なので、返済のめどがあるアピールにもなります。
今後のためにもしっかり調査しておきましょう。
その際、人口や年齢層までできれば今後の住宅建設予定なども調べられる範囲で調べてみるといいですね。
政策公庫向け事業計画書の内容⑤:客単価や人数など詳細なシミュレーション
既存の顧客の引き継ぎや見込みがあれば必ず記載しましょう。
さらに、客単価の根拠なども示せるといいですね。
客単価の根拠に関しては、それまでの経験だけでなく、出店する店舗の立地や、他店の様子などを考慮して示しましょう。
政策公庫向け事業計画書の内容⑥:資金使途
設備資金や運転資金などきちんと分けて記載することをおすすめします。
さらに具体的に見積もりを取るなどして示すことで、信頼度も増します。
資金の使い道に関しては、はじめに示したものと違う使い方をするなどしてしますと、早期の一括返金などの事態に陥ることもあります。
あらかじめ、きめ細かい計画を立てる必要がありますね。
政策公庫向け事業計画書の内容⑦:必要な資金と調達方法
何にどのくらいの資金が必要かをしっかり把握しておきましょう。
また、必要資金に対し全額融資を請求することはあまりおすすめしません。
なぜなら、少し夢見がちにみられることが予想されるからです。
自社で資金を用意したうえで、計画的に融資を申し込む方がいいでしょう。
最後に、もし他に資金提供など受ける予定があるなど、協力者がいる場合などはアピールするのもいいでしょう。
政策公庫向け事業計画書の内容⑧:損益のシミュレーション
どの位の売り上げが見込めるのかはしっかり説明できるようにしましょう。
現状から将来にわたるまで把握していることをアピールすることも大事ですね。
そもそも、収益に関しては自身でも関心を寄せ、日ごろから把握しておくに越したことはないので、一度シミュレーションしておきましょう。
その際、表やグラフを使い見やすい資料を作ることが融資への第一歩になるでしょう。
政策公庫向け事業計画書の内容⑨:収支のシミュレーション
現金に関しては、しっかり把握しておきましょう。
現状どのくらい手元にあるのかをはじめ、現金の動きには常に知っておくべきですよね。。
収支のシミュレーションも損益同様、表やグラフで見やすい工夫をすることがおすすめです。
日本政策金融公庫の創業融資(美容室)についてまとめ
美容室で日本政策金融公庫の融資を受ける場合の提出書類は以下2点です。
- 借入申込書
- 創業計画書
美容室で融資を受ける場合の創業計画書を書く上でのポイントは以下5点です
- 起業目的は熱意をもって
- プロフィールは資格や受賞歴など正確に
- 事業の展開は立地や既存の顧客など利益の根拠を明確に
- 資金使途・返済計画は細かく具体的に
- 損益・収支のシュミレーションはわかりやすく表やグラフで
一人では難しいようなら当社でも融資向けのコンサルティングを承っております。
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