この記事では、保証協会付けの融資でも事業計画書が必要か、またその記載内容についても解説します。
結論から言うと、なくても申し込むことはできますが、あった方が融資の可能性が高くなります。
保証協会付けの融資が受けられる可能性をより高めたい方は、この記事を最後まで読んでみてください。
まずは確認!保証協会付けの融資は民間の金融機関で申し込みます!
保証協会付けの融資という名前ですが、融資は金融機関が行います。
したがって、融資の申し込み窓口は、民間の金融機関の場合が多いようです。
融資までの簡単な流れは下記のようになります。
- 融資の申し込み(金融機関を通すか、または信用保証協会へ直接)
- 保証協会による信用調査及び審査
- 保証協会による保証の承認及び保証書の発行
- 金融機関による融資の開始
保証協会付けで融資を受けることができると保証協会が保証人になるので、万が一返済が実行されない場合、保証協会が弁済することになります。
したがって、保証協会による調査や審査はしっかりと行われます。
そこで、少しでも調査や審査に真摯に向き合うためにも、事業計画や創業計画は大事になるでしょう。
保証協会付けの融資の創業計画書や事業計画書が必要な理由について
保証協会による審査で、業績や繰越金など厳しめに見られないためにも、こちらからしっかりメリットを示していくことが大切です。
最も明確にさせたいのは、売り上げの根拠です。
実際の数値などわかりやすく提示するようにすると良いでしょう。
さらに、資金使途をはっきりさせ、返済原資が整うことの説明も必須です。
保証協会付けの融資の創業計画書や事業計画書の記載内容について解説!
事業計画書というと何を書いていいのかわからないという方も多いようです。
そこで、事業計画書に書く内容に関して説明していきます。
事業計画書の内容①:事業の目的
事業を始めようと考えた理由や、将来性などを書きましょう。
ここは特に熱意の伝えどころです。
書き出しになりますし、まずは話を聞いてもらう必要があるので、この会社の話を聞いてみてもいいかなと思わせる強い思いを書きましょう。
事業計画書の内容②:経営者の経歴やプロフィール
これまでの経歴を学歴含めてしっかり書きます。
事業に関係する資格は、大きなアピールポイントになりますので忘れずに記載したいですね。
そのため、事業に有利な資格はできるだけ取っておくといいでしょう。
さらに関係ないと思われがちなものでも、持っている資格は出し惜しみなく書いておくことをおすすめします。
こちらが考える意図以外のものを、相手が受け取ってくれることもありますよ。
もちろん事実に基づく誠実なものを記載しましょう。
事業計画書の内容③:事情計画の概要と戦略
細かいターゲット層などを設定し、さらにアプローチの仕方から商品選定まで細かく書きましょう。
ここはしっかりと書いておきたいところです。
商品の選定の根拠や仕入れ先、仕入の安定性、また営業時間に至るまでしっかり記載しておくといいでしょう。
これは融資のためだけではなく、自分がどのように事業展開していきたいのか、はっきりさせるためにも必要です。
細かく書きだしてまとめておくことで、より創業のイメージも膨らんでくるのでをおすすめです。
頭で考えるだけでなく、しなければならないことが整理できて今後のためにもなります。
事業計画書の内容④:事業を取り巻く環境の情報(マーケットの環境)
起こそうとしている事業が成長するマーケットかどうか、調査をして記載しましょう。
調べる際には、立地などの細かい点にも注目し、独自の売り上げが見込めることなどを織り込めるといいでしょう。
その際には競合する他社に関しても調べておく必要があります。
他社との違いや、優位性を示すものを織り込めるとさらに良いでしょう。
事業計画書の内容⑤:収益の根拠(売上を限界まで詳しく)
これまでに上げてきたことをまとめたような内容になりますが、立地や、ターゲット層の必要性や、それによる売り上げの見込みを示しましょう。
ここでは、なるべく細かい数値をあげるなどすることで、信頼できる表現を心掛けると良いでしょう。
事業計画書の内容⑥:資金使途
融資を受けた場合の使い道に関して記載します。
融資を受けるのですから、重要な部分ですよね。
商品の仕入れに使うのか、持っている資産の増強に使うのか、明確に示しましょう。
この資金使途に関しては、後で変更などないように慎重に考えましょう。
さらに、記載したもののとは違うものに使ってしまうようなことがないようにします。
事業計画書の内容⑦:必要な資金の内訳と調達方法
まず必要な支出について把握し、なぜ必要なのかしっかり伝えるよう心がけます。
大きな支出だとしても、売り上げへの貢献を説明できれば問題ないでしょう。
さらに、融資だけに頼っているような印象を与えるのはあまりよくありません。
自己資金に関してもしっかり把握しておきましょう。
さらに支援者や協力者がいる場合は記載の検討となります。
事業計画書の内容⑧:損益のシミュレーション
これまでの実績としていくら設けているのかをしっかり示すものがあれば、現状から記載すると良いでしょう。
これから事業を始める場合は、事業を始めてどのくらいの期間で、どのくらいのもうけが出るのかシュミレーションすることは大事です。
一目でわかりやすいように、グラフや表などにして記載すると良いでしょう。
その際、具体的に一月ごとの予測などを盛り込むとわかりやすいです。
事業計画書の内容⑨:収支のシミュレーション
実際のお金がどのくらいあって、手元にどれだけのお金が残るのかシミュレーションします。
実際現金がどのくらい手元にあって、残るのか、こちらもグラフや表にして見やすいものにすることをおすすめします。
自社のお金の流れは自分でも把握しておく必要があるので、大変重要ですよ。
融資の返済に関する予定なども盛り込むことで現実味のあるものになります。
保証協会付けの融資の創業計画書や事業計画書についてまとめ
融資を受ける際に必須ではない事業計画書や創業計画書ですが、その有用性は明らかではないでしょうか。
いかに事業計画書を書く際のポイントは、
- 事業の将来性や目的は熱意をもって記載する
- 事業の計画性や資金の使途に関してはなるべく細かく記載する
- 損益・収支のシミュレーションに関しては数値を示し
- 出来る限り見やすいグラフや表にする。
です。
融資を受ける際に大切なのは自社についてしっかり把握できていることです。
そのためにも創業計画書や事業計画書は大変役に立つでしょう。
自分だけでは細かいものを作るのが難しいということであれば、当社でも取り扱いがありますので、よければご相談ください。